テイクアウト需要にも応えやすいロードサイド型のコメダ珈琲
コロナ禍でコメダ珈琲の強さが際立っています。第1四半期の純利益が6億2400万円となり、競合カフェチェーンが軒並み純損失を計上する中で唯一プラスとなりました。7月の売上も前年比93.1%まで回復。70%を下回る他のブランドを大きく引き離しています。
ロードサイド型の店舗展開で地域住民の集客に成功し、運営する店舗の90%以上がFC加盟店というリスク分散型の経営が奏功しました。コメダ珈琲のビジネスモデルは、新たな生活様式が定着する時代の指針となりそうです。
この記事では以下の情報が得られます。
・カフェチェーンの業績比較
・各ブランド月次売上推移
・直営、FC店舗数の比較
営業利益が前年同期比50%の減少に留まったコメダ
カフェチェーンの第1四半期の決算が出そろいました。比較対象企業は「ドトールコーヒーショップ」のドトール・日レスホールディングス<3087>、「コメダ珈琲」のコメダホールディングス<3543>、「サンマルクカフェ」のサンマルクホールディングス<3395>、「椿屋珈琲」の東和フードサービス<3329>、「銀座ルノアール」の銀座ルノアール<9853>です。
コメダ以外は本業の稼ぎとなる営業利益が出ていない状態です。
■カフェチェーン各社四半期業績
(百万円) | 売上 | 前期比 | 営業利益 | 前期比 | 純利益 | 前期比 | 決算期 |
ドトール | 18,902 | 42.5%減 | △2,234 | - | △4,505 | - | 2021年2月期第1四半期 |
コメダ | 5,904 | 19.9%減 | 928 | 52.0%減 | 624 | 52.3%減 | 2021年2月期第1四半期 |
サンマルク | 5,367 | 69.3%減 | △2,671 | - | △3,606 | - | 2021年3月期第1四半期 |
椿屋 | 1,328 | 53.1%減 | △500 | - | △27 | - | 2021年4月期第1四半期 |
ルノアール | 767 | 63.2%減 | △786 | - | △669 | - | 2021年3月期第1四半期 |
※決算報告書より筆者作成
コメダが利益を出した主要因として、フランチャイズ加盟店が多く、営業自粛の売上減に対して家賃・人件費などの出費を低く抑えられたためと考えられます。また、売上もFCに依存しているため、減少幅が抑制されました。
コメダ珈琲は実に95.3%がFC店です。
■各社直営店とFC店数、FC比率
直営店 | FC店 | FC比率 | |
ドトール | 962 | 343 | 26.3% |
コメダ | 42 | 896 | 95.3% |
サンマルク | 893 | 32 | 3.5% |
椿屋 | 116 | 0 | 0.0% |
ルノアール | 114 | 0 | 0.0% |
※各社月次売上、有価証券報告書より筆者作成
コメダホールディングスは会社の設立時からFCと深くかかわっています。1968年に名古屋で「コメダ珈琲」を開業し、人気に火がついておよそ2年後にFC展開するようになりました。それを機に株式会社コメダ珈琲店として法人化。更に1993年にFCの拡大と運営を目的として株式会社コメダを設立しています。
シャープがコロナ対策で不足する「N95」マスクを作らない理由
2020-04-20新型コロナウイルス感染症の拡大で、医療機関ですらマスク不足に悩まされる事態に陥っている。とりわけ深刻なのはN95マスク。政府も深刻なマスク不足を受けて新規参入を呼びかけている。これに応じたのがシャープ。だがN95マスクは生産しない。なぜか。
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September 11, 2020 at 03:47AM
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