
適正価格をめぐる議論
「ラーメン一杯」と聞いて、あなたはどれくらいの値段を想像するだろうか。600~700円代を思い浮かべる方が多いと思うが、繁華街で営業するラーメン店の看板を見ると、1000円を超えるものも珍しくなくなった。
【写真】一風堂ニューヨーク店の成功でわかった、日本人の「ヒドい勘違い」
「庶民の食べ物であったはずのラーメンに1000円も払えるか!」と憤る50代60代の方も少なくない。その気持ちも分かるが、ちょっと待ってほしい。本当にラーメン一杯1000円は高いのだろうか。
新型コロナ拡大防止のため、緊急事態宣言が出されて早1ヶ月以上。ウーバーイーツなどの宅配代行サービスの需要が高まり、ラーメン専門の『宅麺.com』といったサービスも広がりを見せるなど、お店で作られたラーメンを自宅で楽しむスタイルは、これまで以上に注目を集めている。
こうした中で、どのラーメン店がよいか、と値段を見ながら比較を行う人も増えている。そこで改めて今、「ラーメン一杯の適正価格」とは何か、考えさせられる局面に来ている気がしてならない。
話は遡るが、筆者が20歳の頃、国分寺に『味太郎』という『吉祥寺ホープ軒本舗』出身のラーメン店があり、しばしば足を運んでいた。ここのラーメンは1杯400円だった。
当時発行されたラーメンガイドブックには、店主の言として「牛丼に負けない値段で勝負したい」といった旨の紹介文が掲載されていた。1990年代半ば(平成7年頃)でラーメン一杯の値段はおよそ500円台が平均の中で、同店の二郎の豚のようなチャーシューが乗ったラーメンが400円というのは破格だった。
むしろ安すぎるのではないか
時代はバブル崩壊後。牛丼はデフレの象徴と言われ、この後どんどん低価格競争が激しくなっていった。牛丼の値段について、2000年代に入ると、一番安い頃で吉野家が並盛280円、他社も200円代後半が底値となり、現在は並盛350円程度に落ち着いている。牛丼はBSE問題などで波があったにせよ、この20~30年ほぼ値上がりしていない。
一方、ラーメンの値段は前述した通り、1.5倍近くになっている。となれば、やはり現在の値段は高いし、1000円は払えないという感覚を抱くのも不思議ではない。
ただ、国や東京都による統計資料を見ると、中華そば・ラーメンの一杯の平均価格は、昭和37(1962)年に48.5円、昭和50年に211円、平成元年に437円、平成10年に515円、平成22(2010)年に594円と推移している。つまり、48年で約12倍にまで上昇している。
バブルが崩壊したのが1992年で、その頃のラーメン一杯が約450円とすると、昭和30年代から30年近くで10倍近くにまで爆上がりしているのに対し、それ以降の現代に至る約30年では1.5倍にも満たない上昇率となる。いかにバブル崩壊後、物価が上がっていないかが分かる。
戦後の復興景気から、昭和30年代以降の高度経済成長で異常に物価が上がったとはいえ、ラーメン一杯50円が500円になる時代を生きた人にしてみたら、今現在、一杯1000円とは言わないまでも、700~800円程度ならば、決して高くないはずだ。「むしろ安すぎるのではないか」というのが筆者の考えだ。
【関連記事】
"ちょっと待って" - Google ニュース
May 23, 2020 at 08:01AM
https://ift.tt/3e8Xdis
「ラーメン一杯1000円以上は高い」論がもはや時代遅れと言えるワケ(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
"ちょっと待って" - Google ニュース
https://ift.tt/2Rajcf1
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
AjoQQ memiliki tingkat persentase kemenangan yang tinggi
ReplyDeleteTunggu apalagi, gabung dan mainkan sekarang juga !!
Buktikan kemampuan dan hoki-mu didalam meja permainan ^^
Sedia deposit pulsa juga (min 20rb)