いたたまれない、強さ学ぶ機会に… 指導者、教え子思いやる - 秋田魁新報

2020年4月27日 12時24分 掲載

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昨年行われた南部九州インターハイの総合開会式後、結団式で「頑張ろう」を三唱し士気を高める本県選手団＝２０１９年７月２７日

　新型コロナウイルス感染拡大で全国高校総合体育大会（インターハイ）の史上初の中止が２６日に決まり、秋田県内で落胆の声が相次いだ。指導者は「仕方がないこと」と受け止めながら、大きいショックを受けた選手にどのように寄り添うべきか思案している様子だった。

　昨年のインターハイのフェンシング女子団体で２年ぶり７度目の頂点に立った聖霊は連覇を目標に掲げていた。伊藤聡監督（５７）は「３年間の集大成となる大会。選手の気持ちを思うといたたまれない」と心中を察した。「いつかこの経験がプラスになったと思えるように、また立ち上がって、この先の人生を歩んでほしい」と教え子にエールを送った。

　金足農重量挙げ部の齊藤博史監督（５７）は「生徒がかわいそう。特に３年生は最後だから」とやりきれない様子。部員の多くが一番の目標としてきた大会だけに「中止はショックだと思う。でもやってきたことは決して無駄ではない。国体があると信じて頑張ろうと声を掛けたい」と話した。

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