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ハノイで知る「屈しない国ベトナム」の歴史と強さ | 藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」 | 藻谷浩介 - 毎日新聞

 ハノイ。漢字で書けば「河内」。川に囲まれた低湿地という意味で、今も多数の湖沼が市街に点在する。日本の河内国は、6世紀の大古墳が集積する国家黎明(れいめい)の地だが、ベトナムの河内(ハノイ)では紀元前から文明が栄えた。ベトナムは漢字で書けば「越南」。日本同様、漢字文化圏の端にありながら、中国化せずに独自の道を歩んだ。多くの日本人にとって「会ったことのない従姉」のようなこの国の、首都を訪れて知る、苦難の歴史と秘めた活力。

 2016年4月。半日歩いたマカオ(「かつてのポルトガル植民地『マカオ』の中国との距離感」参照)からハノイへ、2時間弱の夜間飛行で着いた。近いのも当然で、マカオのある広東省からハノイのあるベトナム北部にかけては、秦の滅亡時に漢人の武将が建てた、南越国(紀元前203~同111年)の領域だった。やがて同国の実権はベトナム人有力者に移るが、漢の武帝に滅ぼされる。

 しかしその後1000年を経た10世紀半ば、唐の滅亡後の五代十国の混乱期に、ベトナム人の王朝が、ハノイ地域を中心に独立を果たす。以来だんだんに、南下してきた漢人と、ベトナム人の居住地の境界線は、ハノイから東北に150キロほどのあたりで定まってきた。ハノイを東京とすれば、ちょうど福島県境あたりから先が中国となる。

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April 06, 2020 at 03:35AM
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