温暖化、台風の強さ増し豪雨も増気象庁などまとめ - 中日新聞

　日本を襲う台風の強さが増し、極端な集中豪雨が増える−。気象庁と文部科学省は四日、地球温暖化で今世紀末に予想される気候変動に関するさまざまな研究成果を「日本の気候変動２０２０」にまとめた。同庁ホームページで閲覧できる。

　政府は温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に基づき、産業革命前と比べた世界全体の気温上昇を「二度未満」に抑えようとしている。報告書では予測の不確実性を踏まえ、四度上昇した場合の想定も盛り込んだ。

　気象庁によると、「二度未満」を達成できても二十世紀末と比較すると、日本の年平均気温は約一・四度上昇し、猛暑日は全国平均で約三日増え、四度上昇なら年平均気温が約四・五度上昇して猛暑日は約十九日増える。日本近海の海面水温は「二度未満」を達成できても約一・一度、四度上昇なら最大約三・六度上昇する可能性があるという。

　台風は温暖化のため大気中に増える水蒸気をエネルギー源とし、日本付近で強度が増す。四度上昇の場合は日本の南の海上に「猛烈な台風」が達する頻度が増える。

　大雨や短時間豪雨の頻度や強さは増すが、雨が降らない日も増加。年間降水量に大きな変化がないとみられるため、雨の降り方が極端に...

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