
半沢直樹は慶應義塾大学の剣道部出身である。 原作ではその設定のみが紹介されているが、テレビドラマにおいては同僚や取引先と竹刀を交えて互いを理解し、関係を築く上での重要なツールとなる場面が幾度も出てくる。 【写真】銀行員剣士たちが仕事と剣道への情熱を語る姿 原作者の池井戸潤氏が剣道経験者かつ元銀行員であるとはいえ、半沢が剣道部であることに必然性はあるのだろうか。そんな疑問を解き明かすべく話を聞いたのは、三菱UFJ銀行剣道部の4人の剣士。半沢と同じ“バンカー剣士”だ。
剣道は剣を通じて相手の腹を探る
「ドラマに出てくるような(剣を交えながらコミュニケーションをとる)場面は、剣道家であれば必ず経験すると思います。そういう意味では現実に忠実というか、剣道をちゃんと捉えていると思いますね。剣道は相手の剣を通じて相手の腹を探るんです。打ってきたいのか、相手が出てきたところを合わせようとしているのか。その人が考えている夕飯のことはわからなくても、剣道で何を考えているかはなんとなく分かるんです」 そう語るのは三菱UFJ銀行日本橋中央支店の竹原一樹課長だ。5歳で剣道を始め、学習院大学を経て入行。以来16年剣道部でも活動し続けてきた。 半沢だけではない。現実においてもパナソニックの長栄周作会長やソフトバンクグループの孫正義会長、三菱重工の泉澤清次社長、明治安田生命の根岸秋男社長など、経済界には剣道経験者が実に多い。となると、考えるのは剣道とビジネスの親和性である。 竹原さんが言った。 「剣道が強い人というのは、相手の気持ちがわかって行動をしっかり読める人、心が練れている人。右往左往しない、心を動じさせない。それが半沢で言えば、絶体絶命のピンチでも動じずに、自分のやるべきことを案件として進めていける力強さで表現されている。そのあたりが剣道とリンクするかなと思います」
剣士たちはスーツに着替えても剣士だ
竹原さんにも経験がある。営業だった20代の時の話だ。 「私のエラーで、お客様を怒らせてしまいました。当然謝ります。でも、その時にここで一歩入ったらもっと打ち解けられる、真の信頼が得られるんじゃないかと、パッと思ったんです」 形式ばった謝罪だけでなく、自分の言葉で気持ちを伝えてみた。こわばっていた相手の表情がすっと緩み、少し笑ったように見えた。その“一撃”をきっかけに、取引先との距離はそれまでよりもぐっと縮まったという。 「その時の決断と間合いの詰め方が、剣道に似ているなと思いました。剣を交えた“会話”から打突に行く時のコンマ何秒の閃きと一緒なんです。怖いんですけどね。今の事例で言えば、急に馴れ馴れしいなと思われるリスクだってある。そこを思い切ってやってみました」 恐怖を乗り越え、決断して、踏み込む。竹刀を持って何百万回と繰り返してきたことを、剣士はスーツに着替えても繰り返しているのだった。
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September 27, 2020 at 06:07PM
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