女子ゴルフツアー ニトリ・レディース ( 2020年8月30日 北海道 小樽CC=6695ヤード、パー72 )

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国内プロ初Vから連続優勝した笹生の最大の武器であり、魅力はなんといってもドライバーの飛距離にある。東京五輪の女子日本代表コーチを務める服部道子さん(51)が詳細に分析し、強さと柔らかさを兼ね備えるそのスイングを絶賛した。
笹生選手はパワーがあって柔らかく、再現性の高いスイングをしています。女子の中に一人だけ男子が交じっているような印象です。加えてクラブが上からインパクトゾーンに入ってくるので、粘りのある洋芝にも強い。それが難しい小樽CCでも生きました。距離が出てショットの精度も高いので、本人は2番でダブルボギーを叩いても、すぐに取り戻せると思ったのではないでしょうか。それで気が引き締まり、逆にプレーに集中できたように思えます。
彼女のスイングは、ヘッドスピードも体重の乗せ方も男子並みです。
まず、トップ・オブ・スイングで左足がヒールアップせずベタ足になっています。下半身が強く、体幹がしっかりしていて、足首が非常に柔らかい証拠。ヒールアップしなければ下半身がくいのように地面に刺さって、どんなライからでも安定して打てます。インパクトのタイミングも合いやすくなります。
特に感心するのはダウンスイングでシャフトが立って下りてくるところです。グリップが腰の高さまで戻ってきたときにシャフトと腕がつくる角度が深い。米ツアーの飛ばし屋、D・ジョンソンのような“タメ”ができています。普通はシャフトがそれだけ立っていると、振り遅れたりダフったりします。そこから、ボールと正対していた腰をインパクトの直前にクルッと回し、腕が走るスペースをつくって、一気に振り抜きます。腰をギリギリまでため、左サイドに壁をつくって、一瞬で腰を回してヘッドを加速させていく動きが、飛距離を生み出します。
彼女はR・マキロイのスイングをまねて素振りをしているそうですが、マキロイも腰の回転やスイングの速さで飛ばすタイプです。またインパクト直前まで腰がボールに正対する形になっているのでスイングの再現性が高まり、ショットの方向性も安定します。
この日はレインウエアで見えませんが、インパクト以降でウエストのベルトの位置が全く変わりません。インサイドアウトの軌道でクラブを下から入れてドローを打つタイプは、左の腰が左サイドの飛球線方向にやや出て、ベルトの左側も少し上がります。そういうタイプはタイミングがズレた場合に引っ掛かったり、つかまり過ぎたりする。でも、彼女は左腰が左側に出てしまうこともない。
初出場の海外メジャーでいきなり優勝しても不思議ではない大きな可能性を秘めた超大型プレーヤーです。(東京五輪日本代表女子コーチ)
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August 31, 2020 at 12:03PM
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笹生の強さの秘密 服部道子さんがスイング分析「海外メジャーで優勝しても不思議ではない」 - スポニチアネックス Sponichi Annex
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