強さ求め果敢に切り込み中村太地さん、韓国バスケＬ初の日本人選手に - 中日新聞

１１月１１日、ソウルで行われた試合に出場した中村太地選手

　１０月に開幕した韓国のプロバスケットボールリーグ、ＫＢＬで初の日本人選手が誕生した。昨季は日本のＢリーグでプレーし、日本代表の経験もある中村太地選手（２３）は今季、江原道原州（カンウォンドウォンジュ）市を本拠とする原州ＤＢプロミに加入。年俸半減の条件をあえて受け入れ、恩師の下で「自分をもっと強くしたい」と海を渡った。　（ソウル・中村彰宏、写真も）

◆技術も精神も

　「もっと適応しないといけないが、技術も精神面も成長を実感している。ここに来て本当によかった」

　ここまで全試合に出場し平均６得点、２・７アシスト（十一日時点）。能力からすれば物足りないが、熱望した隣国での戦いに身を置く中村選手の言葉からは、充実感があふれ出る。

　昨季は京都でプレー。契約を延長するつもりだったが、転機が訪れる。ＫＢＬが日本人を国内選手扱いとする「アジア人枠」の採用を決定。外国人枠は主に本場の米国選手が占めるが、韓国選手との争いならチャンスがある。大学在学中からプロの試合に出場し、常に上を目指してきた。「若いうちに海外で経験を積みたかった。大学も卒業し、このタイミングだと思った」。韓国行きを決めた。